以前の記事で、創業時の資金繰りを確保する選択肢についてご紹介しました。しかし、ビジネスはお金の支出と収益の連続です。これらの資金繰りを工夫していくことで、よりよい資金確保に繋げていきましょう。

 

常に資金繰りの計画を立てる

会社経営は、事業をおこすにも何をするにもまずはキャッシュが最優先です。いかにして資金繰りが悪化しないように工夫していくかがポイントとなります。

常に資金繰りについての計画を立てましょう。いかにしてキャッシュを増やすか? キャッシュが増えたらそれをより増やしていくためにはどうすればいいか? 事業に必要不可欠な資金については、いくら考えても無駄にはなりません。

複数名で会社を経営するのであれば、尚更、このような部分を妥協せずにしっかりと皆で考えていく必要があります。

 

仕入先との交渉

キャッシュを確保するための基本として、「安く仕入れて高く売る」というものがあります。

いかに仕入れを安く抑えられるかによって、同じ値段で商品を販売する場合でも利益が変わってきます。安く仕入れられる独自のルートを確保することも重要になります。

たとえば、生鮮食品を販売する場合、産地の農家と独自契約を結び、安定して継続的なオーダーを出すことによって、安く仕入れられる可能性が高まります。これを産地直送のブランド品として出荷するという方法が定番です。

また、仕入先との支払い条件や期限の交渉も重要になります。支払い期限を30日遅くできれば、1ヶ月分の費用が浮くわけです。いかに優位な相手と、有利な条件で交渉ができるのかが重要です。

 

未払金の回収

営業など、掛取引がおこなわれる商品を販売した場合に、売掛金という未払い利益が発生します。契約によって違いますが、1ヶ月単位などで請求して、相手先がその月の売り上げをまとめて後払いする仕組みです。

この売掛金をできるだけ早く回収することもある意味ではキャッシュを増やすことに繋がります。そもそも、もともと自分たちの利益に違いはないのですが、未払金の回収がすぐなのか、1ヶ月後なのかによって、手元に残こるキャッシュにも違いが出てくるわけですね。

たとえば、インターネットやケーブルテレビなどのサービス会社は、顧客の支払い方法としてクレジットカードを推奨しています。この理由としては、未払いがなく、いつも確実なタイミングで資金回収ができるからに他なりません。

未払い顧客にはクレーマーもつきものですが、間にカード会社が入っていれば、安全かつ低リスクで資金を回収できるわけです。

 

料金の前払い制

会社でおこなっているサービスの料金を前払い制にすることによって、キャッシュを増やすことができます。前払い制のサービスは少ないですが、たとえば賃貸物件の家賃は基本、前払い制です。

料金の支払いを確認してからサービスを提供するため、未払いのリスクがありません。もしくは、登録料や加入料という方法で前払金を獲得する方法もあります。

 

案外多い不要な資産

事業経営をしていると、不要になったまま放置している資産も多くなってきます。たとえば、必要のない不動産は売却すれば資金になります。

近年ではインターネット社会なので、ホームページや独自ドメインの売却などもおこなわれています。一定期間運用されて、ランクの高いドメインは高値で取引されます。もっと身近なものでも、たとえば社用車の中であまり使っていないものを売却したり、パソコンや家具、備品などでキャッシュを確保することもできます。

 

ものすごく些細なもののようですが、こうした小さなことの積み重ねこそが、会社経営や資金繰りにはとても重要なプロセスになります。

写真:大平 清貴

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